人間の目や勘に頼らず、
正確かつ迅速な検査・測定を実現
従来は人間の目や勘に頼らざるを得なかった検査・測定ですが、近年は各種センサや画像処理技術の発達によって自動化が進んでいます。ノギスやマイクロメータ、投影機や測定顕微鏡、検査治具などを使った検査・治具は手間がかかり、生産効率を下げる大きな要因でもありました。キーエンスでは、このような手間のかかる検査・測定にセンサを取り入れ、誰でも簡単に、素早く、正確に実施できるソリューションをご提案しています。
検査・測定の効率化について
部品や商品の検査というと検査治具を利用したり、ノギスやマイクロメータで寸法を測定したりする方法が一般的です。しかし、検査治具は公差範囲内に収まっているのか確認するだけで、測定値を知ることができません。使い方は簡単ですが、治具を作るためには時間とコストもかかります。一方、ノギスやマイクロメータなどの測定器は、測定者によって結果にばらつきが発生しやすいといったデメリットがあります。手作業での検査は手間と時間がかかり、それが生産のボトルネックを生み出し、人件費の高騰によるコストアップにつながる可能性もあります。そのほか形状や色、幾何公差、反りやうねり、表面の粗さの検査・測定は、目視で正確に判別することが難しく、さらに手間と時間がかかります。
近年ではセンサや画像処理の技術が飛躍的に向上し、高精度な検査・測定が自動で行なえるようになっています。検査結果を数値として見える化したり、検査・測定の工程を自動化したり、取得したデータの管理を簡単に行えるようになれば、作業効率は飛躍的に向上します。そこでキーエンスグループでは、各種センサをはじめ、寸法測定器や画像処理システム、マイクロスコープやデータロガー、形状測定器などの機器を利用した検査・測定の効率化をご提案しています。
キーエンス商品の活用事例
キーエンス商品は、以下の検査・測定で活用されています。掲載している活用事例はあくまで一例です。
画像寸法測定器 ～測定者に左右されない、安定した寸法測定～
Oリングなどの柔らかい商品は、対象物に接触するノギスでは変形が発生し、正確な測定が困難でした。このような商品も画像寸法測定器なら非接触で正確に内径や円周を測定可能です。自動で測定できるので測定者による差も発生しません。
インライン2次元変位計 ～凹凸を正確に判別し、実装部品を確認～
2次元変位計を用いることで、インライン上で部品の実装検査が可能です。凹凸などの変位を正確に判別でき、位置ずれの自動補正にも対応しています。
寸法測定器による計測 ～計測データの自動取得＋管理～
2次元透過式の寸法測定器を用いることで、エンジンバルブの形状といった測定もインラインで実施できます。取得した計測データは、デジタルデータとして記録でき、トレーサビリティの観点からも有効です。