キーエンスの商品開発
3つのこだわり

キーエンスの商品開発へのこだわり

FAにイノベーションをもたらす
キーエンスの商品開発とは

キーエンスでは、専門知識を持った営業スタッフが直接お客様の現場に足を運び、お悩みをお聞きし、隠れたニーズを把握し、企画開発部門にフィードバックすることで、常に世の中にない商品を生み出し続けています。生産現場の声をダイレクトに反映するからこそ実現する「こんなものが欲しかった」という現場発想の商品群――。それがファクトリー・オートメーション総合メーカー「キーエンス」の特徴でもあり、付加価値の高い商品を生み出している源になっています。

そんな現場発想の商品開発には、「より小さく」「より強く」「より速く」というこだわりが詰まっています。ファクトリー・オートメーションの中核をなす各種センサやデバイスの小型化、高耐久化、高性能化は、システムの集積度を高めながら各機器のライフサイクル向上、ラインのスピードアップを同時に図ることにつながります。こちらでは、そんなキーエンスが商品開発でこだわっている3つのことをご紹介します。

キーエンスの商品開発における 3つのこだわり

こだわり①「より小さく」 小型化・高耐久化

現在の生産現場は複雑化しており、センサやデバイスの設置可能な場所や方向が限られているケースもあります。さらにFA化を考えた場合、各種センサのほか、計測器や処理システムなどを1箇所に組み込む必要もあるので、各種装置の小型化は必須です。

しかし、ただやみくもに小さくすればよいというものでもなく、過酷な生産現場での使用を前提にした耐久性が求められます。トラブルによるライン停止は大きな損失に直結しますし、生産工程によっては高温になる場所、水や油を使用する場所、薬品を使用する場所もあるので、小型化と耐久性を両立した商品開発は必須。キーエンスでは、「より小さく」を追求しながらも、同時に商品の耐久性を犠牲にしない商品づくりを心がけています。

こだわり①「より小さく」 小型化・高耐久化
商品例1「光電センサ PRシリーズ」

従来に比べ体積で約2割小型化を図りながら、同時に約5倍の耐衝撃性を確保したクラス最小の光電センサです。

こだわり②「より強く」 商品のロングライフ化

システムが複雑になり、センサやデバイスが増えれば、故障確率も上がります。しかし、それではFAによる生産性向上を最大化できません。キーエンスでは、こうした考えから新商品開発には一層の耐久性向上を目標に置いています。堅牢で壊れにくいデバイスなら交換や補修の頻度が下がり、結果として生産性向上が期待できます。

こだわり②「より強く」 商品のロングライフ化
商品例2「セーフティライトカーテン GL-Rシリーズ」

「全方位堅牢」をコンセプトに開発されたセーフティーライトカーテン。センサ部で最も破損の頻度が高い光学面だけでなく、ディスプレイ部まで保護する「ツインバンパ」を採用。さらに取付金具の耐衝撃性も向上しました。

こだわり③「より速く」ライン稼働スピードの向上

たとえば、商品の形状を補足するための各種測定器は、読み取りに時間をかければ精度が向上しますが、量産ラインではそのコンマ何秒という時間が積み重なり、生産性を低下させます。そして生産性の低下はコストに大きく影響します。しかし、読み取り速度を高めれば精度が低下し、計測結果にバラつきが出て歩留まりに影響が出たり、不良品流出の可能性も高まります。

あくまでも一例ですが、処理速度と精度の両方は困難であり、キーエンスはその困難に立ち向かってセンサの性能向上とともに処理速度・通信速度の高速化にこだわっています。私たちが目指す「より速く」は、求められる精度を満たしたうえでの高速化です。

こだわり③「より速く」ライン稼働スピードの向上
商品例3「2次元レーザ変位計 LJ-Vシリーズ」

世界最速のサンプリング性能を誇る2次元レーザ変位計。生産ライン上を高速で流れる商品の形状を安定して計測でき、しかも測定結果のバラつきを低減します。

すべては生産性向上のために

「より小さく」「より強く」「より速く」は、すべて生産性向上を実現するためのこだわりです。これらのこだわりは、以下のような効果をもたらします。

  • 歩留まり向上 不良率低下 → 資源・エネルギーの無駄を排除
  • 省エネ化 ラインの効率化 → 使用資源エネルギーの低減
  • タクトUP 高速ラインへの対応 → エネルギーの有効活用